シンガポール、バリの旅 2





●シンガポールの朝
シンガポールのホテルにチェックインしてシャワーを浴びたらもう2時を過ぎてしまいました。
しかし、目覚めたのは6時半。 シンガポールはこの一泊しかないので気合が入ります。 シンガポールの朝はいつも暗いです。 というのは東京との時差を縮めるためにか、標準時の設定に少し無理があるからです。  そのため朝は7時を過ぎた頃に明るくなりはじめます。
しかし、ホテルの窓からは天気は悪くとも明るく感じられました。 部屋が16階であることが原因でしょう。 そしてよく見ると道路が濡れています。 どうやら夜明け前に一雨あったようです。数少ない歩行者が傘をさして歩いているのが見えました。
「初日から雨か」
少し憂鬱な気分になりました。
そろそろ雨期に入ることはわかっていましたが、 ま、悲観的になっても仕方ない。 楽しみにしていた旅行ですから。








これでも意外と明るく感じたシンガポールの朝。(06:50 頃)
しかし、週末の朝のため高層ビルの明かりがしょぼい。
雨で濡れた道路が明かりを反射させているのがせめてものすくい。


気持ちを切り替えまずは出陣前の腹ごしらえです。
階下に下りればビュッフェスタイルの朝食が待ちかまえ。 値段を気にせず、好きなものを取って食べるのは楽。  さすが日系ホテル、メニューには納豆まで用意されていました。 でも来たばかりですからまだ日本食はいりません。 洋食に決めてパンを選んでいるとその中にフェンネル入りのパンがありました。 フェンネルとはインド料理店のレジに置いてある噛むと胃がすっきりする植物の種みたいなものです。
それはおいしかったのですが、フルーツは乾期のおわりで品薄ということかおいしくなかったです。

●市内へ
ホテルを出て、まずは無料巡回バスで目抜き通りであるオーチャードロード方面に向かいました。  東京にたとえると銀座と六本木と渋谷をたしたようなものですから、シンガポールに行ったなら必ずお世話になる場所です。
観光用に窓が大きめで木をふんだんに使用したそのバスは明らかに10年以上の年季もので、木が黒ずんでボロさに拍車をかけていました。 しかしたぶんバブル期にはたくさんの観光客を乗せて観光名所やお土産やを行き来していたのでしょう。 そしてそのときはピカピカのボディだったのでしょう。時代が変わって今はインドネシアでも(ごめんね)こんなボロいバスは走っていないのでは、と思うような有様です。 ユニークな車体であるためか走行中はそこそこ周囲の視線を集めるのですが、それらは羨望の眼差しではなく
 「なんだあれは!」 というノリのように感じました。
乗り込んだ客もわずか6名。 これではバスもさぞかしがっかりでしょうが、意外とエンジン等にガタがきている今はそのほうが楽で良いのかもしれません。

雨はだいぶ小降りになってきました。オーチャードの隣の街路樹の立派な通りでは、水を得た木々がリフレッシュしたのか生き生きとしていてさわやかさを感じました。 そうしていたらバスは植物園に入りました。散策にはいい場所ですが今回は時間がありません。

ここからはオーチャードロードに入りめぼしいホテルを経由します。行き先は英語のテープで告げられますが、停まっても乗る人間も降りる人間もなくどことなくシラっとした雰囲気の中、バスはたんたんと走っていました。
私はオーチャードロードを過ぎたラッフルズホテルで降りましたが、バスはあとはボートキーの横を入ってホテルに戻っておしまいです。 他の乗客(全て日本人)はただバスで一周するだけでよいのでしょうか。それとも降りるタイミングを失ったのでしょうか。 そういえばゆうべ日本語を話す現地ガイドにはいろいろ質問をしていたから。日本語を話さないシンガポール人の運転手がもくもくと運転するので、気後れしたのかな。
大丈夫か? 日本人旅行者。
(つづく)

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